出典: 阪急交通社
2023年の「初めての海外旅行で行きたい国・地域」に関するアンケート調査によると、1位はハワイで18.1%、2位が台湾で15.8%、3位が韓国で14.6%という結果になりました。
日本で行われた「初めての海外旅行で行きたい国」の調査では、長らく台湾がベスト3以内をキープしており、多くの日本企業にとっても海外市場拡大における最初の拠点となっています。台北の路上には、ユニクロ、無印良品、スシロー、トヨタ、マツダMazdaといった日本企業が至る所に見られますが、これは台湾の人々が日本の食文化や製品にとても慣れ親しんでいることを示しています。さらには、Made in Japan=最高品質という考えが浸透しているほどです。しかし、実際には、台湾旅行は日本の「人々」の訪問に対してどの程度準備ができているのでしょうか?現地観察を通して、台湾がセルフガイドツアーに向いていない6つの理由をまとめてみましたので、ご紹介します。
出典: 阪急交通社
不安要素 第1位:言葉の壁 79%
「初めての海外旅行で感じる不安要素」の意識調査で、最も高い割合を占めたのは言葉の壁(79%)でした。未知の環境でコミュニケーションが取れないと、不安を感じるのは当然のことです。日本と台湾は漢字が共通している部分もありますが、実際の旅行でのコミュニケーションはほとんどがボディランゲージに頼っているのが現状です。
不安要素 第2位:治安 78%
不安要素 第3位:盗難 66%
「初めての海外旅行で感じる不安要素」の意識調査で、2位と3位は治安(78%)と盗難(66%)でした。治安の悪い国々では、旅行者を保護するために路上に警備員を配置したり、夜間の外出が危険視されることもありますが、台湾と日本では治安に大きな差がありません。台湾では夜市など夜遅くまで外出することが日常ですが、心配すべきはむしろ歩行者の安全です。
多くの日本人は台湾の印象として、スクーターや自動車が歩行者優先の意識を持っていないことを挙げています。最近では台湾政府が歩行者優先の教育キャンペーンに取り組んでいますが、そもそも歩道が不足しているので、観光客は旅行中に自身の安全に特に気を配る必要があります。
資料:写真家・フォトグラファー
不安要素 第4位:病気 48%
台湾グルメはいつも日本人旅行者にとって台湾旅行を選択する際の大きな要因です。しかしながら、食べ物に慣れなくて体調不良を引き起こし、旅行が期待外れに終わる可能性もあり、それが旅行者の不安要素でもあります。自力で正しい薬を購入できないことや医療保険関連の問題が生じることを心配するがあまりに、グルメを諦めるのは非常に残念なことです。このような不安を感じる人が48%を占め、4位にランクインしました。
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不安要素 第5位:交通機関をうまく利用できない 48%
同じく48%を占めた不安要素には、自力で交通機関を利用できないことに対する心配もありました。空港に到着した後、電車でホテルに行く方法は?電車に乗る際の切符の買い方は?ホテルの最寄り駅は?駅を出た後の道順は?台湾の電車は一部の観光地の駅に日本語の案内板や車内放送が設置されていますが、ごくわずかであり、駅を出た後は旅行者が完全に自力で目的地まで行かなければなりません。
不安要素 最下位:衛生習慣
アンケートには登場しなかったものの、個人的に特筆すべき点として衛生習慣について触れておきたいと思いました。台湾の公衆トイレは、欧米諸国と異なり無料で利用できますが、清潔度においては日本のような高水準には達しておりません。多くの観光地では公衆トイレの清掃に力を入れていますが、まだまだ改善の余地があります。そのため、清潔で快適なトイレの選び方は、台湾でのセルフガイドツアーには必須の課題と言えるでしょう。
今回は台湾がセルフガイドツアーに向いていない6つの理由をまとめました。様々な要素により心配や不安を抱くかもしれませんが、文化や習慣においては、初めて海外旅行をする日本人にとって台湾は最適な選択肢の一つであると言えるでしょう。KOKETABIの現地サポートサービスと組み合わせて、国内旅行と同じような快適さを実現することが、KOKETABIのめざす目標です。